これまでのビラ

タテカン規制ちょっと待った!

 既にご存知の方も多いと思いますが、昨年12月19日、「京都大学立看板規程」
が制定されました。この規程は、立て看の設置場所を「本学が指定する所」に制限するだけでなく、立て看の大きさを2メートル×2メートルに制限したり、設置者の名前・連絡先の記載を義務付けたりしています。今年の5月から施行されます。

当事者の耳を傾けない

 この規程は、これまでにない大きな規制であるだけでなく、立て看を製作し設置してきた当事者の意見をなんら聞くことなく制定されています。仮に、立て看に何かしら問題があるとして、その問題への対策を当事者抜きで決めることが解決につながるのでしょうか。これまでの京大では、学生に関わることは、学生と「対話」し、合意を形成することを大事にしてきたはずです。たとえば、西部のボックス棟の建て替えでは、大学当局は学生の意見を尊重し、ボックスの24時間使用や学生による鍵の管理を認めました。当時の東山副学長が書いているように、「大学と学生とがより良い合意点を見つけ、早期完成に向けて努力する姿勢を持ち続け」てきたのです*1
 今回の「立看板規程」の制定は、昨年10月に京都市から文書による行政指導がきっかけであったと言われています*2。しかし、京都市の景観政策は大学周辺の公道に適用されるものであり、大学構内の立て看の大きさなどを制限する理由にはなりません。

 京都市から京大が指摘されているのは、立て看が、景観条例に抵触するということと、歩行者にとって危険であるということです。これについては、様々な意見があると思います。たしかに、「景観」も「安全」もそれ自体としては尊重すべきものでしょう。しかし、どういった「景観」を作っていくか、どうやって「安全」を確保していくかを考えるうえで、立て看製作・設置の現場にいる人間を交えないで生産的な議論ができるのでしょうか。

話し合いの要求に応じず

こうした観点から私たちは、2月8日付けで、学内諸団体の連名で京大当局に「すべての当事者が自由に参加できる公開の場での話し合いないし説明会の開催」を求める要求書を提出しました*3。これに対しての大学当局の返答は、「『京都大学立看板規程』は既に大学として決定されたものであり、話し合いの場は設定しない。また、説明会も開催しない。周知はキャンパスライフニュースで全学生に向けて大学の考えを発信する。なお、本規程に関する質問があるのであれば、学生意見箱で受け付ける。」というメールがあったのみです。こちらが、文書の形で正式に要求書を提出したにもかかわらず、川添理事は「文書による回答は行わない 」と話しているそうです。このような大学当局の姿勢には、疑問を感じざるを得ません。
 この問題を考えるべく、急にはなりますが、3月3日の午後3時から、文学部の第二講義室で、「立て看規制について考える集まり」を開きます。多くの当事者の方から意見を出してもらい、今後、協力していける点がないか検討したいと考えています。万障お繰り合わせの上、ぜひご参加ください。

f:id:kyoto-u-tatekan:20180607034839j:plain

 

f:id:kyoto-u-tatekan:20180607034848j:plain

f:id:kyoto-u-tatekan:20180607035112j:plain

f:id:kyoto-u-tatekan:20180607035035j:plain