11月祭で展示企画やります!

 「立て看規制を考える集まり」準備会では、11月22日から25日の日程で開かれる11月祭で、パネルや写真の展示を行います。
 立て看の歴史やいま京大当局が進めている規制の問題について、写真や資料を展示予定です。
ぜひ一度、足を運んでください。

 概要

京大11月祭 展示企画
「タテカンの歴史と規制を問う」
11月22日(木)~25日(日) 各日10時~18時 (25日のみ17時終了)
京大総合研究8号館第1講義室(生協中央食堂の上、地図の59番のところです)

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またも一方的な決定

昨日7月24日、教育研究評議会などの決定を受けて、「京都大学立看板規程」の改正が決まりました。西部構内の指定箇所に立て看を設置することができるようになりましたが、その設置には厚生課に申請することが必要だとされています。

▼学内向けサイトに公表された文書

 

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どう評価するか

立て看規制が緩和される方向になったことは、これまで学生など当事者にとって望ましいことかもしれません。しかし、またしても、このような当事者の表現活動にとって重要なことを、教員の会議体のみで決めてしまったことは、学内の民主的な意思決定が軽視されていることの証左です。

私たちは、こうした一方的決定にこれまでも抗議してきましたし*1、今回の教育研究評議会の前にも以下のビラを配布しました。こうした声が聞き入れられていないことは、非常に残念です。

▼7月24日、教育研究評議会の前に会議場付近で配布したビラ

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*1:2月と3月には、学内諸団体の連名で話し合いを求める要求書を出しました。

ku-tatekancafe.hateblo.jp

カルチュラルタイフーン

 本日6月24日と昨日は、カルチュラルスタディーズ学会「カルチュラルタイフーン2018」に参加してきました。京大で起きている立て看規制の問題について、知ってもらうために、プラ板の「タテカンカフェ通信」やビラを配布しました。反応はまずまず。詳しい報告はまた今度できればと思います。

 以下は、会場で配布したビラです。

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主体的な表現活動を制約するタテカン規制に抗議します

 学生らの重要な表現の手段である立て看板がいま、大きく規制されようとしています。昨年の12月19日に「京都大学立看板規程」の制定を京大は公表しました。この規程では従来キャンパス内外の様々な所に出されていた立て看板を大学が指定する場所にしか置いてはいけない、と定めました。さらに、立て看板の設置者、設置期間、大きさなども決められています。5月1日からこの規程は施行され、規程に違反する看板などの強制撤去が行われています。

学内の声を聞かず 

 2018年2月には学内諸団体が、「学生との話し合いのないままこのような規程が制定されたことは、学生の主体性を軽んじ、その自由な活動を制約するものであり、到底容認することができない」として、話し合いを求める要求書を文書で出しましたが、大学当局は、「『京都大学立看板規程』は既に大学として決定されたものであり、話し合いの場は設定しない」とメールで回答しただけでした。さらに、立て看板規制は学生どころか、教員の会議体でも十分に話し合われていないことが分かっています。3月の学生生活委員会(学生の課外活動などを話し合う全学の委員会)では、委員から、立看板設置について、この件について学生と話し合うように委員会として求めたいという動議がなされました。しかし、動議は、「賛否双方の意見があったため」に議決をしないことになってしまいました(公開されている議事録より)。もはや立て看板規制は、執行部と一部の事務の暴走によって進められています。現に、山極総長自身が、「市の指導に対して学内で相談して決めるのかといえば、そうではない。執行部が適切な答えをするしかない」(立て看撤去「対話できる訳ない」 京大総長、法令順守を強調 : 京都新聞)と、執行部の独走を認めています。


当事者の主体性を軽視

 立て看板はこれまで、学生を中心とした京大で活動する当事者が、主体的な活動の一環として、用いてきた表現手段です。使い方は様々で、自らの思想・信条に基づいた主張、大学当局や社会の不正を糾弾する主張から、自らの開催するイベントの告知、新規構成員の勧誘などがありました。そして、設置者は当然、その看板が通行人などに危険をもたらさないような配慮をしてきました。
 こうした立て看板に対する規制は、学生ら主体性を軽視しています。一方で、産業界で「使える人材」としての「主体性」は称揚されます。そして、現在の大学は、こうした産業界の要請に対してはただちに応じます。それは、大学法人の経営陣に産業界のトップが名を連ねているからであり、企業からのお金を多く受け入れることで企業体としての大学法人を経営しているからです。しかし、企業体としての大学では、学生の自発的な「主体性」というものは排除されます。「経営者」たちに都合の悪い主体的な活動はなかったことになされます。
 学生は、なにも「大人」の言うことをよく聞く、受動的主体なのではありません。大学というコミュニティのいち構成員であり、そして、一政治的主体なのです。そのことを認めない現在の大学のあり方の一つが、当事者との話し合いも当事者への説明も果たさない表現活動の抑圧である、立て看板の規制です。


思考停止の「コンプライアンス

 たしかに、「京都市屋外広告物等に関する条例」や「道路法」というものがあり、それに従うように求める圧力が京大当局にはたらいていたことは事実です。ただ、そこで、問うべきはそうした法令が、表現活動を大幅に制限することの妥当性であって、学内にまで規制をかけることではなかったはずです。現に、屋外広告物規制の法令には、必ず上位規定である憲法上が保障する「表現の自由」に十分配慮することが定められてもいます。「ルールはルールだから」というのは、ただの同語反復以外のなにものでもありません。権力がルールを振りかざして表現活動を抑圧しそのルールが妥当なのか問う声を無視することは許されません。
 しかし、実際に起こったのは、学生諸団体による話し合いの求めを拒否すること、設置をし続けた看板の強制撤去でした。執行部は、丁寧な合意形成をはかるのではなく、実力によって異論を封じ込めることを選択したのです。話し合いなどで、法令にも配慮しながら表現活動を尊重することも選択肢としてあったはずであるのに、まるで、反対する学生らはいないものとして排除されました。

何を問うべきか

 ここで私たちが問うのは、一部の執行部による大学の私物化と、当事者の主体性とその発露である表現活動の軽視・一方的制約です。これを問うとき、それは権力側に対してだけでなくわたしたち自身に対して向かいます。そもそも、「入試」という恣意的な選別によって、「学生」という地位は与えられています。その者だけに表現を認めようとする、その排除に基づく特権を「京大の文化」として守ろうとする、だけでは不十分です。表現主体を合意形成から排除する動き、主体的な表現活動を一方的に制約する動きを身近なところから問わなければなりません。また同時に、表現活動の内実、設置時の安全確保は様々な立場からの批判を踏まえ、在り方を再考する必要があります。一方的な規制は、こうした思考の機会を奪ってしまうという点でも問題です。

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参考リンク

資料

これまでのビラ

タテカン規制ちょっと待った!

 既にご存知の方も多いと思いますが、昨年12月19日、「京都大学立看板規程」
が制定されました。この規程は、立て看の設置場所を「本学が指定する所」に制限するだけでなく、立て看の大きさを2メートル×2メートルに制限したり、設置者の名前・連絡先の記載を義務付けたりしています。今年の5月から施行されます。

当事者の耳を傾けない

 この規程は、これまでにない大きな規制であるだけでなく、立て看を製作し設置してきた当事者の意見をなんら聞くことなく制定されています。仮に、立て看に何かしら問題があるとして、その問題への対策を当事者抜きで決めることが解決につながるのでしょうか。これまでの京大では、学生に関わることは、学生と「対話」し、合意を形成することを大事にしてきたはずです。たとえば、西部のボックス棟の建て替えでは、大学当局は学生の意見を尊重し、ボックスの24時間使用や学生による鍵の管理を認めました。当時の東山副学長が書いているように、「大学と学生とがより良い合意点を見つけ、早期完成に向けて努力する姿勢を持ち続け」てきたのです*1
 今回の「立看板規程」の制定は、昨年10月に京都市から文書による行政指導がきっかけであったと言われています*2。しかし、京都市の景観政策は大学周辺の公道に適用されるものであり、大学構内の立て看の大きさなどを制限する理由にはなりません。

 京都市から京大が指摘されているのは、立て看が、景観条例に抵触するということと、歩行者にとって危険であるということです。これについては、様々な意見があると思います。たしかに、「景観」も「安全」もそれ自体としては尊重すべきものでしょう。しかし、どういった「景観」を作っていくか、どうやって「安全」を確保していくかを考えるうえで、立て看製作・設置の現場にいる人間を交えないで生産的な議論ができるのでしょうか。

話し合いの要求に応じず

こうした観点から私たちは、2月8日付けで、学内諸団体の連名で京大当局に「すべての当事者が自由に参加できる公開の場での話し合いないし説明会の開催」を求める要求書を提出しました*3。これに対しての大学当局の返答は、「『京都大学立看板規程』は既に大学として決定されたものであり、話し合いの場は設定しない。また、説明会も開催しない。周知はキャンパスライフニュースで全学生に向けて大学の考えを発信する。なお、本規程に関する質問があるのであれば、学生意見箱で受け付ける。」というメールがあったのみです。こちらが、文書の形で正式に要求書を提出したにもかかわらず、川添理事は「文書による回答は行わない 」と話しているそうです。このような大学当局の姿勢には、疑問を感じざるを得ません。
 この問題を考えるべく、急にはなりますが、3月3日の午後3時から、文学部の第二講義室で、「立て看規制について考える集まり」を開きます。多くの当事者の方から意見を出してもらい、今後、協力していける点がないか検討したいと考えています。万障お繰り合わせの上、ぜひご参加ください。

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立て看板の強制撤去に対する抗議声明

立て看板の強制撤去に対する抗議声明

2018 年 5 月 13 日

「立て看規制を考える集まり」準備会

 5 月 13 日早朝、京都大学キャンパス周辺の立て看板およびその他の掲示物が一斉に撤去された。今回、撤去通告をしていない看板をも撤去したことは、学生など当事者の表現活動の不当な妨害であるとともに、看板の所有権の侵害でもあり、ここに抗議する。そもそも、強制撤去の理由とされるであろう「京都大学立看板規程」や「京都市屋外広告物等に関する条例」、京都市の行政指導は、学生など当事者の切実な表現手段を、現場の実情を踏まえないまま、画一的に規制するものであり、到底認められない。京大当局が、当事者との話し合いを拒否し、説明会すら開かずに説明責任を放棄していることもまた、問題である。もちろん、私たちは、京大だけが特権的に、条例に違反しようが通行人の安全を脅かそうが不問にされる、と考えているわけではない。規制の目的が真に切実なものであれば、それには適切に対応すべきだと考えている。しかし、今回の規制は、その目的を果たすことなく、当事者の表現の自由を一方的に侵害している。

 当準備会は、条例や行政指導を無批判に従い、慎重な検討をしないまま、強権的な看板撤去に踏み切った京大当局を批判する。そして、規制に関して京大当局が、当事者との話し合いに応じること、当事者の主体的な表現活動を妨害しないことを強く求める。

タテカン規制 ここまでの経緯

この記事では、タテカン規制の経緯を簡単に追いたいと思います。詳しくは、京都大学新聞5月16日号に掲載された「立て看板規制を問う 第一回」などを参考にしてください。

年表にすると、ざっとこんな感じです。

2007

京都市の新景観政策が始動。「京都市屋外広告物等に関する条例」が制定される。

2012

条例が施行

2014.08.31

条例の猶予期間が終了

2017.10.5

京都市から京大周辺の立て看板に対して、行政指導。「立て看板などの設置について」という通知が文書で出される

2017.10.20

学生生活委員会で、京都市から外構の立て看板について指導を受けたことが報告される*1

2017.11.14 

部局長会議で今後の対応を報告*2

京大当局が川添副学長名義で学生らに対し、京都市条例の遵守を求める通知を出す*3

2017.12.12

部局長会議で「立看板規程」が議論される。協議の結果、一部必要な修正を行うことで了承される*4

2017.12.19

教育研究評議会および役員会で規程の制定が了承される*5

 

このように経過だけを見ても京都市からの行政指導がタテカン規制のきっかけになっていることが分かります。